監視からセキュリティまでDatadogの機能をオールインワンで導入 | Datadog
監視からセキュリティまでDatadogの機能をオールインワンで導入

Case Study

監視からセキュリティまでDatadogの機能をオールインワンで導入 
スモールスタートでVポイントサービスを監視

CCC MK Holdings について

マーケティング・ソリューション事業とポイントアライアンス事業を展開するCCCMKホールディングス。約1.3億人(有効ID数)が利用する「Vポイント」の会員の購買・行動データをセグメント化し、オウンドメディアやコネクテッドメディアなどのソリューションを提供する。BtoC事業として、VポイントアプリやVポイントサイト、Vポイントモールをはじめとするデジタルチャネルを活用した商品やサービスの企画・開発を行い、利用者体験の向上に取り組んでいる。

マーケティング 
コンサルティング
約500名 
(2025年12月時点)
神奈川県横浜市
「将来を見据えて監視ツールを検討した結果、必要な機能がオールインワンで導入できるDatadogを採用しました。多層的な組織構造を取る当社においては、複数のユーザーが利用できるリソース課金体系がフィットしていました」
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「将来を見据えて監視ツールを検討した結果、必要な機能がオールインワンで導入できるDatadogを採用しました。多層的な組織構造を取る当社においては、複数のユーザーが利用できるリソース課金体系がフィットしていました」
武田 昂大 氏 CCCMKホールディングス株式会社
テクノロジー戦略本部
エンジニアリング部
分析基盤グループ

なぜDatadogなのか?

  • エンタープライズでの多数の実績
  • メトリック監視、APM、セキュリティなどの豊富な機能
  • 組織にフィットしたリソース課金体系
  • DatadogによるPoCフェーズからの手厚いサポート

Challenge

  • サービス基盤のクラウドネイティブ化
  • リソースベースの監視からの脱却
  • アプリケーション監視によるSLOの向上
  • エンドツーエンド監視への移行
  • 監視ツールの一元化と属人化の解消

KEY RESULTS

複数システムの
監視

クラウド環境上で運用しているVポイントサービスの監視

約20サービス

Datadogで監視中のVポイントサービス数

5サービス

APMで監視するV会員向けサービス数

約60名

Datadogを利用する開発部門・運用部門のメンバー数

システム単位で個別化している監視ツールをDatadogで一元化しオブザーバビリティの向上へ

CCCMKホールディングス(以下、CCCMK)が運営する共通ポイントサービスの「Vポイント」。サービスのベースとなるVポイントのシステム基盤は同社が開発し、クラウドやオンプレミスのハイブリッド環境で運用している。新サービスのリリースや継続的な機能強化によりシステムの複雑化が進む中、同社はオンプレミス環境で運用している基幹システムのクラウド移行を目指している。2030年に基幹システムがEOSL(End of Service Life)を迎える中、それに先立つ形ですでにクラウドサービス上で運用している「Vポイントアプリ」のバックエンドサービスのシステム環境をモダン化し、エンドツーエンドの監視に移行することにした。テクノロジー戦略本部 エンジニアリング部 分析基盤グループの武田 昂大 氏は「従来のリソースベースの監視では特定の画面やAPI層の遅延などの把握が困難です。そこで、早期発見、未然防止、復旧の迅速化に向けて、オブザーバビリティの強化を図ることにしました」と語る。

一方、同社では他にもさまざまなシステムでクラウド化が進んでいる。クラウドサービスはAzure、AWS、Google Cloud、OCIなどを個別最適で選択し、監視ツールもZabbix、Azure Monitor、Amazon CloudWatchなどを適材適所で利用していたために、システム単位の監視に留まっていた。CCC ITプラットフォーム企画推進本部プラットフォームエンジニアリング部の原野 和樹 氏は次のように語る。

「監視ツールだけでなく、監視運用体制も内製開発のメンバーであったり、外部の委託ベンダーであったりとシステムごとにバラバラでした。複数のシステムに影響が及ぶような障害が発生した際に原因を追究しようとしても、他のチームに確認を取らなければならないために時間差が発生します。そこで監視体制の一元化ができないかと考えていました」

こうした中で同社は基幹システムを含めた運用監視体制の統合を検討し、複数のツールを比較した中からDatadogを採用した。選定の決め手は、エンタープライズでの実績、APMやセキュリティなどの豊富な機能、組織にフィットしたリソース課金体系、PoCフェーズからの手厚いサポートの4点にあった。

「将来を見据えて検討した結果、必要な機能がオールインワンで導入できるDatadogを採用しました。多層的な組織構造を取る当社においては、ユーザー単位の課金ではなく、複数のユーザーが利用できるリソース単位の課金体系がフィットしていました」(武田氏)

写真左側 : 武田 昂大 氏、右側 : 原野 和樹 氏
写真左側 : 武田 昂大 氏、右側 : 原野 和樹 氏

エンドツーエンドの監視への移行によりエンジニアの意識向上と早期課題解決を実現

1つのシステムを対象としたPoCを経て、2024年12月にDatadogと契約を交わしたCCCMKは、2025年4月より複数システムの監視で利用を開始した。最初の利用者はVポイント基盤の基幹システム、分析基盤、会員サービスの部門リーダーを含めた6名程度からスタートし、徐々にチームメンバーや外部ベンダーのアプリケーション開発・運用担当者に拡大していった。2025年10月現在は、約60名が利用している。

「まずは、すべてのサービスを共通で見られるダッシュボードを整備して利用者に公開しました。利用開始前にはDatadogの担当者にオブザーバビリティの基礎から主要機能の使い方までをレクチャーいただくテクニカルイネーブルメントセッションを実施し、利用者にひととおりの使い方を覚えてもらいました。そのおかげもあり、スムーズに開始することができました。導入時にもDatadogの担当者から手厚いサポートを受け、背中を押していただけたことで前に進むことができました」(武田氏)

同社が導入したDatadogの機能は、Infrastructure Monitoring、Logs、APM、API Test、Cloud Security Management、Sensitive Data Scannerなどで、監視からセキュリティまで幅広く網羅している。現在はメトリック監視やログ監視での利用が中心で、クラウド環境上で運用している会員向けサービスのほぼすべてにあたる約20サービスを監視してSLOを維持している状況だ。APMによるアプリケーション監視も、Vポイントの会員向けサービスであるVカードクーポン、投資の疑似体験ができるVポイント運用、くじ、Vキセカエ、マイページの5サービスが対象だが、今後もAPMによる監視サービスを拡大していく予定だ。

「APMの対象サービスが増えてもダッシュボードは新たに構築する必要がないため、作業時間を確保する必要もなくクイックに追加することができます」(武田氏)

同社がDatadog導入によって得られた一番の効果は、監視ツールの統合によるオブザーバビリティの向上だ。今までのエンジニアは、自分が開発を担当するシステムを見るのが精一杯で、アプリ全体に問題が起きても担当外のシステムの状況は把握できなかった。現在は他のシステムの運用状況や障害が把握できるようになり、新たな気付きを得ることができる。

「結果としてサービス開発部隊は、私たちインフラ専任部門に依存することなく自分たちで監視・分析して改善しようというマインドにシフトし、組織の成長につながりました。障害調査時もグラフィカルに表示するDatadogであれば利用者個人のスキルに依存することもなく、一定の技術レベルがあれば誰でも確認ができるので、組織全体の底上げとノウハウの蓄積につながっています。外部ベンダーの運用担当者ともDatadogのインターフェースを介して共通言語で会話できるようになり、障害対応時の課題解決や意思決定がスムーズに進むようになりました」(原野氏)

リソースベースの監視から、アプリケーションの監視まで拡大したことも効果は大きい。「先日、Vポイントの会員特典サービスであるVランクをリリースする際、開発段階で画面の表示遅延が発生する課題が出てきました。関連システムのリソースを調べても原因がわからない中、APMでUI領域まで深掘りして調査したところ特定のSQLに負荷がかかっていることを突き止め、問題を速やかに解決することができました」(武田氏)

今後は、現在は他のツールで監視中のAWS、Google Cloud、OCIで運用しているシステムもDatadogによる監視に切り替え、統合して行く計画だ。すでにDatadogで監視中のクラウド環境においても、R&DフェーズにおけるAI領域へのセキュリティ監視など、さらなるオブザーバビリティの向上に取り組んでいく。

「Datadogのよる監視では予兆検知にも拡大していきます。セキュリティ関連では、脆弱性のあるコードを検出するためのCode Analysisも活用したいと思います。AI関連についても、バックエンドに導入しているLLMのオブザーバビリティをDatadogで監視することを検討中です」(武田氏)

「CCCグループ全体でもオンプレミス、マルチクラウドなどさまざまなプラットフォーム上でシステムが運用しており、CCCMKと同様の課題がありますので、CCCのインフラ管理担当者としてグループ全体への拡張も検討していきます」(原野氏)

スモールスタートで始まったCCCMKによるDatadogの活用は、今後も拡大していく。

「サービス開発部隊は、インフラ専任部門に依存することなく自分たちでシステムを監視・分析して改善しようというマインドにシフトし、組織全体の成長につながりました」

原野 和樹 氏
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
ITプラットフォーム企画推進本部
プラットフォームエンジニアリング部
クラウドアーキテクト

リソース